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April 24, 2005

勝利の喜び

050425002

自転車のレース、最近では怪我をしたこともあってホームページの
更新以外はあんまり参加できていないバイソンズ(草アメフト)なのだけど
春のトーナメントが始まったのでサイドラインでのスタッフ(お手伝い)として
参加してきた。

対戦相手は昨年度の秋の西日本で優勝している京都のチーム。
一昨年は私たちが優勝しているので、ちょっと大げさな言い方をすれば
「草アメフト内の強豪チームが一回戦から激突」みたいなものなのだけど
先々週の対戦相手の試合のビデオを見たところ、対戦相手の方が個々の
選手の技量もチームとしての総合力もかなり上だなあと思っていた。

強い相手に勝つ(アップセット)を起こしうるところがアメフトの面白いところ。
戦術面、ゲームプランといったものが勝敗に相当大きく関わってくるからだ。

この試合、私たちは、攻撃では進まなくてもいいから、ひたすらランプレイ
を繰り返して時計を進め、相手の攻撃回数を減らす。リスクの高いプレイは
使わない。ディフェンスはある程度やられるだろうけどこれも時間を消費させて
ロースコアゲームに持ち込む、そしてこちらのミスによる攻守交代はゼロにし
相手からは2つ以上奪う、キッキングゲームでミスをしない。
といったゲームプランでのぞんだのだけど、当然のことながら我慢の連続となる。
オフェンスは一向に前に進まなくてイライラしてくるし、ディフェンスからすると
(また出番かよ。)となる。そうなってくるとこちらにミスが出てくるし
(いっちょやってやるか。)とリスクの高いプレイ選択をして墓穴を掘ることになる。
だから草アメフトレベルではアップセットというのはほとんど無い。
実力の拮抗しているチーム同士以外は、ほとんど予想通りの結果となる。

私たちは昨年までは、国際試合にも出場した経験のあるQB(攻撃の司令塔)
と実業団でも活躍していた守備のベテランといった個人の能力で試合を
戦ってきた、自分たちより弱い相手には負けなかったが、強い相手にも
勝てなかった。今シーズンは大学出たてくらいの選手達の加入により、若返りの
方向に向かってはいるが、実力的には一昨年、昨年よりも下回っている。
そして対戦相手はここ数年どんどん力を付けて、昨年の秋のシーズンは
西日本に敵無しといった感じになっていたチームなので、もちろん勝利を
目指して試合にのぞんだわけではあるが、正直、相当に厳しいだろうな
とは思っていた。

この日、QBもベテラン勢も仕事の都合などでこれない中、若い選手達が
中心となり懸命にゲームプラン通りの試合運びをした。こちらの攻撃は全く
進まない。相手の攻撃はどんどん進むが要所でインターセプトなどで
ボールを奪い取る。そんなチャンスにキックを蹴りこみ、3点を取る。
すぐに取り替えされるが、今度はベテラン37歳が相手ボールを奪い
そのまま走ってTD、相手もすぐにTDを取り返し逆転された。そこから、攻撃は
また我慢の繰り返しで時間を消費して、ラストQに入った。そしてそれまで
ひたすら繰り返してきたランプレイからパスプレイに転じ、ランプレイへの対応
のために、前方に位置していた相手の守備を一気に抜き去り独走TDを奪い
それが決勝点となった。

個々の能力も人数もすべて相手が上、トータルの獲得ヤードも相手の方が
圧倒的に上だろう、でも試合に勝ったのは私たちだった。
こういうことが可能になるからアメフトっていうのは楽しいし、またそれができない
レベルはアメフトでは無いと思っている、だからいつも自嘲気味に「草アメフト」って
言葉を使っているのだけど、今日のゲームはフットボールと言っていいもの
だったと思う。(もちろん大学や実業団などの上位とは比べものにはならないが。)
皆の緊張が最後まで持続して、そこに運があるていど荷担してくれることにより
起こる予想外の展開、それがあるから団体スポーツは楽しい。

本日まで行われていた、自転車の実業団レース、3DAY熊野でクラブシルベスト
の藤岡徹也君(高校生)が見事にBR-2,3で総合優勝を果たした。
彼は強い選手ではあるけど、出場選手の中には彼よりも個人TTをやらしたら
速い人っていうのが何人かいたことだろうと思う。
もちろん彼の才能、努力、がんばりってものがあったからこその結果なのだけど
ホビーレースと違って、団体競技の側面を大きく持つ実業団レースだったからという
ところも大きいのだろうと思う。10名程のチームメイトが同じレースに参加していた。
3日目のレースでは、皆が(彼を総合優勝させてあげたい。)と思っていたことだろう。
そしてそれに応じた展開を作り上げ、最後は先月の実業団マスターズで準優勝した
沼前が徹也君を引いて先頭に出て、そこから飛び出した徹也君が先頭でゴールライン
を通過して優勝、三日間の総合優勝も手にした。

アメフトでも人数の多いチームは、選手交代をどんどんして絶えずフィールドに
元気な選手を送り込むことが可能になり、人数の少ない、高校や大学2部以下
草アメフトなどでは、それによる差がとても大きなものになる。
判官贔屓の日本人の例にもれず、私も人数の少ないチームをつい応援してしまうし
国内の自転車レースのシマノレーシングの余裕たっぷりのレース展開を見ていると
人数の少ない他のチームを応援してしまう。熊野のBR-2,3におけるクラブシルベスト
も他チームや観客の方からすれば、そのように見えたのかもしれない。でも、それが
団体スポーツってものだとも思う。(BR-1だけが団体スポーツで、それ以下は個人間
の競争でいいじゃないかという考え方もあるとは思うが。)

アメフトにおいて、オフェンスラインというボールを持って走ったりする人の
アシスト的なポジションをずっとやっているが、試合に勝った時に、誰よりも
喜んでいるのはオフェンスラインであるように、徹也君の総合優勝は一緒に
参加した皆にとっても優勝であったことだろうと思う。
アシストした人達、宿舎で料理を作った人、マッサージをした人らのがんばり
もあってこその団体スポーツとしてのチームの勝利だったのだと思う。
バイソンズとクラブシルベストのチームメイトが皆、勝利の喜びを味わった
すばらしい日曜日になったことをうれしく思います。

決勝点となった、ショートパスからの独走TD(MOV形式、7メガ、要クイックタイム)


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