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July 14, 2006

コンサートの夜

060716001

彼女と一緒に宝塚で歌のリサイタルを見てきた。(今週から彼女が
東京から大阪に出てきてこっちで一緒に住むようになった。)
今日のコンサートは彼女がミラノに住んでいた時の友達の京子さん
が男性テノールの方と2人で歌うというものだった。

開演少し前に会場(清荒神駅の目の前にあるVEGAホールというところ)
についてパンフレットをひろげたのだけど、予定の曲のほとんどを
私は知らなかった(「約束」「優雅な月よ」「お願い私の愛する人よ」
「饗宴」「消え去れ、優しい面影よ」等々)唯一知っていたのは
蝶々夫人の「ある晴れた日に」くらいだけど、これだって高校時代に
好きだった戸川純のアルバムで歌われていた日本語の歌で知っただけで
オペラの歌としてはまともに聞いたことはない。

しょうがないから「これらの曲目って演歌で言うところのどのあたり
の曲になるの?」と聞いてみる。「そうね、蝶々夫人は超有名だから
津軽海峡冬景色ってところかな、こっちはそうね、坂本冬美の夜桜お七
クラス、それはNHK新人コンクールで優勝して紅白に出てくる人クラス
かなあ。」イマイチよくわからないので「ハロープロジェクトで言えば
どうなる?蝶々夫人をモー娘本体のラブマシンだとすれば、一粒の涙
はメロン記念日、それともプッチモニ?」と言ってみたのだけど、そん
な例えが伝わるわけもなく、コンサートは始まった。

曲の歌詞の内容がある程度記載されていたので(一粒の涙-神よ、あなた
は波立つ海の怒りを和らげることができる。神よ、あなたは、人々に揺
らぐ心無い心と希望を与えてくれる..)それを元にして、なんとか目の
前で歌われている歌の世界ってものに入っていこうとする。
私の斜め後ろに座っているおっさんは、曲毎に「ブラーヴォ、ブラーヴ
ァ(女性に対して)」などと叫ぶ、小さい頃に歌舞伎を見た時に
「○○!」と大向こうからの声を聞いた時のような驚きだった。日本人
が日本人のために兵庫県宝塚市で歌っているのに、ブラーヴォ!なのだ。
どんなおっさんなのかとても気になったけど、ジラーロモ的ではまった
くない普通の日本のおっさんだったら怖いから最後まで見れなかった..

舞台の上の2人もイタリアに留学経験があり(京子さんは日本とイタリア
をいったりきたりの生活らしい)言葉はしゃべれるらしいけど、でも
日本人がドレスを着てわざわざイタリア語などの歌をうたうっていう行
為は面白いなって思う。とはいえ、アメフトをしている最中の私たちも
例えば、簡単なパスを捕球しそこねたチームメイトに対して「ヘイ、ヘ
イ、イージー、イージー」なんてことは平気で言ってるわけだから、
日本的なものに独自解釈されていない海外の文化ってものにたいして接
する日本人の標準的なやりかたなのだろうと思う、これがベースボール
→野球のように完全に変換が終わってしまうとそんなことはなくなる。

ピアノを演奏していた人がとても上手だと彼女は言っているが私にはよ
くわからない。それよりも自転車で1cmとか5mmを調整したりしているの
で(ピアノっていうのは150cmの人も190cmの人も同じ高さなんだろうな
椅子にだって高さ調節機能は無いみたいだしなあ、標準外の人はそれ
だけで大変だよなあ)なんてことしか浮かんでこなかった。

すべての曲目を歌い終わると二人が舞台の中央で話をする。京子さんは
関西人らしくなかなかしゃべりも達者だった、面白かった。その後アン
コールでもう1曲歌った。そして小貫さん(男性)も「では私も歌いま
す、今年一番有名になった歌と言えばこの歌ではないでしょうか。」
という前振りがあり「誰も寝てはならぬ(イナバウアー)」が始まった。
これは演歌でいうところの「与作」ハロプロで言うところの「LOVEレボ
リューション21」クラスだろう、素直にうれしかった。

帰りの電車の中で(車をぶつけてしまった)、「今日の曲目ってもちろ
んオペラファンとかだったら皆知っているのだろうけど、私のような素
人にはほとんど知らない歌ばかりだったのだけど、京子さんや小貫さん
の場合もがんばって活動しているとはいえ、まだ名前だけでチケットが
全部はけてしまうというところまではいかないだろうから、だとしたら
最後のイナバウアーじゃないけど、超有名な曲ばかりっていう構成には
できないものなの?その方がお客さんも喜ぶと思うんだけど、そういう
構成っていうのは素人向けってことであえてやらないの?」
と聞いてみたところ

「その人の声に合った歌っていうのがあるし、前後で歌の雰囲気ががら
 っと変わり過ぎるっていうのも避けたいっていうのもあるけど落語で
 大ネタと呼ばれるような超ポピュラーな話を前座の人とかがやらない
 のって、やっぱりそれらの大ネタを過去にやってきた名人達と比較さ
 れちゃうからって部分もあると思うんだけど、歌でも誰でも知ってる
 歌っていうのはいろんな超有名な歌手達がそれを歌ってきて、それを
 皆が聞いてきてるわけだから、なかなか挑戦しにくいっていう部分も
 あると思うよ。」

という答えが帰ってきた。私レベルの遅いホビーレーサーがトレックの
ランスレプリカのような最高級完成車(100万円とかするやつ)に乗るの
が恥ずかしいと思ってしまうのと同じようなものなのかなとも思うけど
でも今日の2人はお金をとってリサイタルを開いている人達なわけで
そんな人達のレベルであっても、そういう意識があるんだなと思うと
面白かった。梅田でローラー男さん飲み会に合流しようと思ったけど
すでに解散していたようだった、残念。月曜日(祝)は今度は私のフィ
ールドってことで大阪城ホールでハロプロのコンサートに行く(^^;)

ザ☆ピース!、この曲は「黄金の9人体制」って呼ばれた2001年夏の
 大ヒット曲であの時、彼女達はどれだけ輝いていたことか、オペラで
 言えば、そうだなマリアカラスってところかな。」
なんて無責任なことを言って、後はこんな大きな会場でツアーを行うの
は今年で最後であろう(ファンの人、失礼)彼女たちの最後を見届けて
こようと思う。そしてコンサートそのものよりもひょっとしたら楽しみ
にしているかもしれない。「ヲタク達の饗宴」をじっくり観察してこよ
うと思う。

↓(こんな人達がたくさんいます。)
http://www.youtube.com/watch?v=37EktljsDpc



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